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カジオスの原点

カジオスの原点は、東日本大震災です。

2011年3月11日、私は単身赴任で宮城県にいました。
黒川郡という内陸部で、自動車工場の立上げに関わっていました。
14時46分 工場の2階で、本気で死ぬと思いました。

普通30分のところを3時間かかって帰り、部屋に戻る前によく飲みに行っていた店を覗くと、大将夫婦が呆然としていました。
半年ほど前に開店したばかりの新しい店の中は、グチャグチャ。
カウンターの上に置いてあった皿や器は、床に散乱し割れている。
食器を片づけ、掃除を手伝い、店が綺麗になってくると、ご夫婦に元気が戻ってきました。
ただ、当分営業が始められる状況ではありません。

そこで問題が。
朝、大量に食材を仕入れ冷蔵庫の中に入っていますが、停電が続く。
夜、車のナビのTVで沿岸部の惨状を見ながら、大将と考えました。
食材はそのうち腐ってしまう。新興住宅街でオール電化の家も多いから食事できない人もいるだろう。

大震災翌日の昼から炊出しを始めました。
店は、幸い水道が出て、プロパンガスが使えました。
暖も取れない3月は寒く、身体が温まるよう汁物を提供する事にしました。

順番を待つ人達の中に、嬉しそうに笑顔の人が多くいました。
被災をし、辛い思いをしている人達が嬉しそうにしています。

掃除が大将夫婦を前向きにし、一杯の温かい食べ物が人を笑顔にする。
掃除と料理が人を変える。
女性が殆どを担い、軽く考えられがちな家事には、これ程大きな力が有る事を知りました。

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